2026年DX戦略
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DX戦略
秋田県建設業初DX認定について (2024-05-24 ・ 2974KB) 弊社のDXの取り組みを紹介しています。 無断転載を禁じます。 |
取り組みについて
kintonehive2025仙台登壇
代表者メッセージ
代表取締役 佐藤慎
1924年 曽祖父、佐藤永十郎 の創業以来、私たちは時代や社会環境の変化に柔軟に対応しながら、「人と自然のための創造、そして社会のバックアップをすること」を使命として歩みを続けてまいりました。
2026年を迎え、社会構造や産業環境はこれまで以上に大きな転換期を迎えています。そのような中、瀧神巧業は社員一人ひとりが成長を実感できる環境づくりを重視し、変化に強く、持続可能な企業基盤の確立を目指しています。
企業が存続し、地域に価値を提供し続けるためには、新しい技術や仕組みを積極的に取り入れ、生産性の向上と作業プロセスの最適化を継続的に進めることが不可欠です。従来の延長線上にある経営だけでは、人口減少社会における地域の持続的発展を支えることは難しい時代となりました。
当社では、kintoneおよびAIを活用したデータ利活用を推進し、工事データや日報情報、顧客情報を一元管理しながら、それらを経営判断に活かす体制の確立を目指しています。また、ドローン技術を活用した測量・点検業務の高度化を進め、現場から取得するデータの精度向上と作業効率の改善を図り、取得データを経営判断に活用できる仕組みづくりを目指しています。
デジタル技術の導入は目的ではなく、粗利改善や生産性向上、持続可能な経営基盤の確立につなげるための手段です。DXは当社の経営戦略の中核であり、私は経営責任者としてこの取り組みを主導し、データに基づく意思決定が根付く企業への進化を目指しています。
今後も明確な目標と具体的な行動計画のもと、企業価値の向上と地域社会への継続的な貢献を実現してまいります。
情報発信について
当社では、経営ビジョンおよびDX戦略に関する内容をHPにて公開しています。会社として目指す方向性や取り組み内容、具体的な目標(KPI)を分かりやすく発信し、透明性のある経営を心がけています。
また、経営者自らがビジョンやDXへの考え方を発信することで、デジタル技術の活用を単なる業務改善にとどめず、企業価値向上に向けた重要な経営戦略であることを明確に示しています。
今後も、取り組みの進捗や成果について継続的に情報を公開しながら、地域社会とともに成長していく企業を目指してまいります。
企業経営の方向性及び情報処理技術の活用の方向性の決定
DX推進における基本方針
① 企業経営の方向性
当社は、建設業を中核とする地域密着型企業として、秋田県仙北市を拠点に事業を展開している。日本全体における生産年齢人口の減少、とりわけ建設業における慢性的な人手不足は、今後の事業継続および成長に対する重大な経営課題である。また、地方においてはデジタル化の遅れが顕著であり、いわゆる「2025年の崖」が現実的なリスクとして顕在化している。
こうした外部環境を踏まえ、当社は「少ない労働力でも高い生産性を維持・向上させる経営体制への転換」を重要な経営方針として位置付けている。単なる省人化ではなく、データとデジタル技術を活用し、現場力・組織力・意思決定力を高めることを通じて、持続可能な企業経営を実現することを目指す。
DXは業務効率化のための手段にとどまらず、当社が地域社会を支え続けるための経営基盤そのものである。既存事業の高度化に加え、ドローンやBIMなどの新技術を活用した付加価値の高いサービスを創出し、競争優位性の確立と新たな顧客価値の提供を図る。
② 情報処理技術の活用の方向性
当社は、企業経営の方向性を実現するため、情報処理技術を中核とした段階的かつ体系的なDXを推進する。
まず、紙中心の業務プロセスをデジタルデータへ移行(デジタイゼーション)し、日常管理書類、安全パトロール、点検記録等をkintone等のクラウド基盤に集約する。これにより、現場・事務所を問わず、スマートフォン一台で業務が完結する環境を整備する。
次に、情報の利活用を前提とした業務改革(デジタライゼーション)として、SharePointによるポータルサイトの整備、Looker Studioを活用した経営・業務データの可視化を行う。情報の分散や属人化を解消し、社員誰もが必要な情報に迅速にアクセスできる環境を構築する。
さらに、売上・粗利・工種別進捗・残業時間等のデータをリアルタイムに把握し、経営判断や営業戦略へ即時反映する「リアルタイム経営」を実現する。これにより、経験や勘に依存した判断から、データに基づく意思決定への転換を図る。
加えて、RPAによる定型業務の自動化、ドローンによる測量・点検業務の高度化、BIMを活用した設計・施工・維持管理の一体化を推進し、情報処理技術を事業競争力の源泉として活用する。
これらのDXを継続的に推進するため、社長直下に経営戦略部を配置し、全社横断でのDX推進体制を構築するとともに、段階的なIT人材育成を行い、DXが組織文化として定着することを目指す。
企業経営の方向性及び情報処理技術の活用の方向性の決定
株式会社瀧神巧業は、将来にわたり地域の社会基盤を支え続けるため、企業経営の中核にDX(デジタルトランスフォーメーション)を位置付けています。建設業界を取り巻く人手不足や業務の高度化といった課題に対し、従来の業務手法を前提とした経営からの転換が不可欠であると判断しました。
当社では、DXを単なるIT化や業務効率化の取り組みとしてではなく、経営判断の質を高め、組織全体の持続的な成長を実現するための経営戦略として推進しています。現場で発生する情報を正確かつ迅速に経営へつなげ、意思決定のスピードと精度を高めることを重要な方向性としています。
情報処理技術の活用においては、業務全体を俯瞰したうえで、データの蓄積・共有・活用が円滑に行える環境を整備し、属人化しがちな業務や判断を組織として再現性のある仕組みへ転換することを基本方針としています。これにより、現場・管理部門・経営層が同じ情報を共有し、共通認識のもとで行動できる体制を構築します。
また、DXの推進は一部の部署や担当者に限定せず、経営層が主体的に関与しながら全社的に進めるものとしています。経営環境や事業状況の変化に応じて、情報処理技術の活用方針を見直し、継続的な改善を行うことで、DXを企業文化として定着させていきます。
当社は、企業経営の方向性と情報処理技術の活用方針を一体的に決定し、DXを通じて生産性の向上、事業競争力の強化、そして地域社会への持続的な価値提供を実現してまいります。
デジタル技術を用いたデータ活用について
当社は、DXを単なるIT化や業務効率化ではなく、経営判断の質を高め、持続的成長を実現するための経営戦略として推進している。現場で発生する情報を迅速に経営へ接続し、データに基づく意思決定を行う体制の構築を基本方針とする。
当社は、kintone上に集約した工事台帳、日報、顧客情報等の業務データを活用し、kintone AIによる分析基盤を構築する。
工事データ(受注金額、実行予算、原価内訳〔材料費・外注費・労務費〕、粗利率、工種別構成、工期情報、追加工事発生状況等)については、過去実績との比較分析を行い、粗利率が低下する工事の共通傾向を抽出する。例えば、外注比率が一定水準を超える案件、追加工事が多発する案件、工数超過が発生しやすい工種などをAIが検知する。
これらの兆候が確認された場合には、見積段階での単価見直し、外注構成の再検討、工程再編成、受注可否の再判断を行う仕組みを構築する。これにより、着工前の段階で利益低下リスクを抑制し、利益計画の精度を向上させる。
また、日報の自由記述データについては、AIによる自然言語解析を実施し、作業遅延要因、競合価格情報、顧客からの要望内容等を分類・可視化する。遅延や手戻りが多い工程については施工計画を見直し、競合価格動向については見積戦略に反映することで、利益確保と受注競争力の向上を図る。
さらに、顧客データ(工事履歴、受注累計額、問い合わせ履歴等)を分析し、リピート傾向や高収益顧客の特性を抽出する。重点顧客への優先的な営業活動を行うことで、安定的な収益基盤を構築する。
これらのデータ利活用については段階的に分析フローを整備し、2027年4月までにAI分析フローを確立する。確立後は月次経営会議および営業戦略会議において分析結果を定常的に活用し、粗利率を3%改善するとともに、目標とした粗利率を下回る工事の件数を10%削減することを目標とする。
実務執行総括責任者による効果的な戦略の推進等を図るために必要な情報発信
株式会社瀧神巧業では、DXを全社的かつ継続的に推進するため、代表取締役が実務執行総括責任者としてDX推進の責任を担い、戦略の実行と効果創出に向けた情報発信を行っています。
実務執行総括責任者は、DXを経営戦略の一部として位置付け、DX推進の目的、方向性、優先順位について社内へ明確に示すことで、全社員が共通認識を持って取り組める環境づくりを行っています。特に、DXを一部の専門部署や担当者に任せるのではなく、現場を含めた全社的な取り組みとして浸透させることを重視しています。
また、DX推進の進捗状況や成果については、定期的に社内へ共有し、取り組みの意義や効果を可視化することで、社員の理解促進と主体的な参画を促しています。これにより、DXを「やらされる施策」ではなく、「自ら関わる経営活動」として定着させることを目指しています。
加えて、実務執行総括責任者は、経営視点からDX施策の見直しや改善の必要性を発信し、事業環境や経営状況の変化に応じて柔軟に戦略を調整する役割を担っています。この情報発信を通じて、DXが一過性の取り組みに終わることなく、継続的な企業価値向上につながるよう統括しています。
当社は、実務執行総括責任者による継続的な情報発信を通じて、DX戦略の実効性を高め、全社一丸となったDX推進体制を構築しています。
DXにおける基本的な方針
DX推進における基本方針
デジタル技術を活用することで、従来の業務プロセスを見直し、他社との差別化を図ります。
データ活用やデジタルツール・サービスの導入により、新規顧客の獲得や新規事業領域の展開を推進します。
DX推進プロジェクト-DX推進における基本方針-
-NEW-デジタイゼーション
-NEW-デジタライゼーション
リアルタイム経営
RPAの活用
1、経理業務の自動化(給料計算)
2、総務業務の自動化(残業時間の計算)
3、新たなRPAの選定(単純作業の洗い出し)
BIM
小規模なプロジェクトでBIMを試験導入し、課題や効果を検証。
BIM導入計画策定: 導入範囲、目標、スケジュール、予算などを明確化。
2年目:主要なプロジェクトでBIMを本格導入し、設計図作成、工程管理、コスト管理などに活用。
BIM活用者向けに詳細なスキルアップ研修を実施し、実務レベルのスキルを習得。
BIMデータの標準化・テンプレート化: データ共有・連携の効率化。
3年目:全てのプロジェクトでBIMを標準化し、社内全体でのBIM活用を推進。
BIMデータの活用範囲を拡大: 施工、維持管理、ライフサイクルコスト管理などに活用。関係業者とのBIM連携: 設計、施工、発注者、維持管理者など関係者間のデータ共有・連携を強化
ドローン
1、Matrice 350 RTKにて、空中写真測量を行い仮想空間を3Dで作成し現場管理を行う。
2、施工前施工後の空撮を行う。
3、現場の点検業務をドローンで安全に行い、経費削減にもつなげる
4、水中ドローンでの点検業務
5、ドローンの人材育成は、自社事業のドローンスクールにて行う。
DX組織体制
DXに関する組織体制の策定

業務システムの環境整備
システム環境整備
IT人材の育成について
社内ツールやドローンのスキル応じて以下3段階で評価を行う
当社は、DXを継続的に推進するため、段階的なIT・データ人材育成を実施する。
まず、全社員を対象にITリテラシー向上研修を実施し、kintone等のクラウドツールを日常業務で活用できる体制を整備する。2026年度までに全社員の80%がkintoneを活用したデータ入力・閲覧を自立的に実施できる状態を目指す。
次に、各部門においてデータ活用を推進する中核人材を育成する。2027年4月までに各部門に1名以上のDX推進担当者を配置し、合計3名以上のデータ活用リーダーを育成する。
さらに、経営戦略部を中心にAI活用・データ分析を担う専門人材を育成し、2027年4月までにAI分析フローを自社内で運用できる体制を構築する。
これにより、ツール依存ではなく、社内人材によってDXを自走できる組織体制を確立する。
デジタルツール・データ活用についての
基礎的知識・技術を有する人材
デジタル中級者
自部門の業務領域におけるデジタルツールを用いた
基本的な問題解決能力を有する人材
デジタル上級者
データ活用、業務プロセスの見直しについて専門的な知識を持ち新たな顧客価値を生み出す人材
【月 1 回社員向け講習をDX推進部(旧経営戦略部)で開催する】
DX推進シナリオ

DX戦略の達成状況に係る指標
DX戦略の達成状況に係る指標
DX戦略の達成状況に係る指標
当社は、kintoneおよびkintone AIを活用したデータ利活用を中核とするDX戦略の達成状況を、以下の指標により評価します。各指標は月次経営会議および営業戦略会議において定期的にモニタリングし、必要に応じてDX戦略の見直しを行います。
⑴ 企業価値創造に係る指標(AI活用による経営高度化と連動)
① 粗利率:2027年4月までに3%改善
② 目標とした粗利率を下回る工事の件数:2027年4月までに10%削減
(工事データをAI分析し、見積単価見直し、外注構成調整、受注判断へ反映する取組と連動)
③ 人時生産性
75期 4,687円
76期 3,736円
77期目標 6,630円
3年後 7,676円(年5%向上)
⑵ DX戦略実施により生じた効果を評価する指標(業務効率化・データ活用と連動)
① 現場書類作成時間:kintone活用により30%削減
② 日報入力から経営共有までの時間:50%短縮
③ 主要業務の80%をkintoneへ集約
④ 全社員の平均残業時間
75期 月55時間
76期 月53時間
77期目標 月48時間
3年後 月48時間を維持し、年間5%削減
⑤ AI分析結果を活用した経営判断案件:年間12件以上実施
⑶ DX戦略の進捗を評価する指標(人材育成・体制整備と連動)
① AI分析フロー:2027年4月までに全社運用開始
② 各部門DX推進担当者配置:100%達成
③ kintone活用率:全社員80%以上
④ ドローン操縦士
77期 62名中6名
3年後 78名中28名
⑤ IT人材の確保(3年後目標)
デジタル初級者 40名(77期30名)
デジタル中級者 10名(77期5名)
デジタル上級者 5名(77期2名)
データ活用に係るKPI
【データ活用に係るKPI(新設セクション)】
⑴粗利率:2027年4月までに3%改善
⑵目標粗利率未達工事の件数:10%削減
⑶AI分析フロー:2027年4月全社運用開始
⑷現場書類作成時間:30%削減
⑸AI分析を活用した経営判断:年間12件以上
DX推進プロジェクト達成状況を図る指標(目標)






















